見せたい自分を演出する

初頭効果

初めて出会う人の印象は、約7秒で決まると言われます。

第一印象で判断される印象を「初頭効果」と言いますが、これを利用した、印象効果を操作する方法があります。

大事な仕事の面接日、好きな人と顔を合わせるチャンスの日、今日こそは決めるぞ、と気合を入れたい日。

人は自分を良く見せたい、見せなければならない勝負の日があります。

「初めて会う人の印象が7秒で決まる」ということが分かっているのですから、これを利用しない手はないのです!

その方法は、初めて顔を合わせる相手に対し、7秒間、徹底的に、魅せたい自分を演出するのです。

例えば、初めて会う相手に対し、優しい人だと思われたいなら、7秒間はとにかく笑顔でいることを徹底する。

例えば、初めて会う相手に対し、頭が良い人というイメージを印象付けたいなら、メガネを掛けて相手に会い、相手が好きそうなジャンルの、専門的な話で興味を引く、など。
(ただし、やりすぎ注意です)

その時には、外見にも気を配りましょう。

「人は中身が大事」とは言いますが、時には外見が重視される時もあるのです。

ネクタイは曲がっていませんか?
シャツの端がズボンから出ていませんか?
相手に対する態度や視線、言葉遣いは適切ですか?

魅せたい自分の「印象を操作」しましょう!

ステレオタイプ

それでも、いくら気を付けていても、拭いがたい「印象効果」もあります。

「ステレオタイプ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

いわゆる「偏見」です。

「あの人は、メガネを掛けているから、頭が良いに違いない」
「あの人は、いつもニコニコしているから、優しいに違いない」

というように、良い偏見で見られればいいのですが、中には悪いイメージの偏見もあります。

「あの人は、いつも高そうな鞄を持っているから、ツンとしていて、取っ付きにくいに違いない」
「あの人は、目つきが鋭いから、なにか悪い事を考えてるに違いない」(汗)

など、本人の意図せぬところで、悪いイメージが植え付けられていることもあるのです。

心ない噂なら、気にせずに過ごしましょう。

変に気にすると、却ってぎこちない感じがしてしまうものです。

さりげなく流して過ごしていれば、いずれ人柄に惹かれて、悪い噂は忘れられていくものなのです。

ハロー効果

では、こちらはどうでしょう?

ステレオタイプと少し似ている部分がありますが、これは俗に「後光効果」と言われる効果です。

「私の父は医者です」と言えば、「それなら貴方は頭が良いのね?」

「叔父は小説家で、〇〇という本を出版しました」と言えば、「それなら、貴方は文章を書くのが得意なのね?」というように、本人の功績ではなくても、その人に関連する人に対し、憧れや尊敬に似た感情を抱きます。

また、「私は保育士をしています」「それなら子供好きよね?」「あの人は看護師らしい」「絶対に優しい人だわ」という印象効果にも、同じことが言えます。

使える「後光」を持っているのなら、効果的に利用しちゃいましょう(笑)