心理学に興味のある人、心理学を通して、コミュニケーション術を学びたい人のために、
メンタルケアカウンセラーの私が書いています。
心理療法には、実に様々な技法、療法があります。
その心理学の療法の1つ、「行動療法」を見てみましょう。
まずは、アメリカのスキナー博士による、「条件付けの実験」です。
箱の中に、レバーを押すと餌が出てくる装置を仕掛け、マウスを入れます。
マウスは最初、その仕組みに気が付きません。
しばらくしてマウスは、レバーを押すと餌が出てくる仕掛けに気が付きます。
マウスは、それをきっかけにして、レバーを押せば餌が出てくることを「学習」します。
そして、餌が食べたくなるとレバーを押す、という「行動」を繰り返します。
「行動」を繰り返すことで、その動作は、「習慣」になります。
その「習慣」を利用した心理療法を「行動療法」と言います。
この「行動療法」を利用し、不安や恐怖に対する「こだわり」、または、何かを「克服」する、ことを目的に、クライアントを治癒に導きます。
この行動療法は、「生まれつきの遺伝」とは結び付けて考えず、現段階で、ある種の行動を繰り返すことで、回復に向かわせる療法です。
この療法を行うことにより、「物事が、悪い方にばかりいくような気がする気持ち」にプラスされて、さらに事態を悪化させてしまうという経験を持つ、クライアントの治癒にあたります。
そうして慣らすことにより、「成功体験」を多く積み上げ、回復に導きます。