心理学の起源

心理学の起源

現在、心理学は「行動と心理作用の研究」として定義されています。

そして、「精神と行動の哲学的関心」は、エジプト、インド、ギリシャ、中国の歴史にまでさかのぼります。

古今東西、多くの文化から、心、魂、精神などに関する思索が行われ、古代エジプトでは、脳の機能に関する考察も含まれております。

古代の医学的文書は、病をもたらす原因として「未知の者の仕業」「非科学的な存在」を挙げており、治療の一環として、悪魔祓い、魔物退散の儀式、祈願、迷信などが有効と考えられていました。

またアジアでは「人の気が散る弱さ」をテストする方法として、片方の手で四角、もう片方の手で丸を描くように指示したと、記録には残されています。

これが最初の心理学実験であり、実験科学としての「心理学」の始まりであると考えられています。

またインドでは、心の病は、「心と身体とのバランスが崩れたことが原因」だとしており、その症状として、不安、悲壮感などから関連し、頭痛、発熱などを引き起こすと考えられていました。

そこで当時の医療従事者、及び学者たちにより、生理学的原因が、よく分からない理由により起こる症状は、心を治療することで治ると推測されていました。

現在、私たちが「うつ病」と呼ぶ病が、これに当たります。

その後、「心と身体のバランスによる不調」の思考は、世界に広がり、たくさんの学者たちの手により研究を重ねられました。

その考えに基づく領域として、以下の学術が挙げられています。

  • 生理学
  • 神経科学
  • 人工知能
  • 社会学
  • 人類学