ストレスと心身の関係

ストレスと心身の関係

ストレスが原因で起こる、心と身体の異常は、結構多いものです。

原因の分からない心身の異常、もしかしたら、ストレスが原因しているのかもしれません。

今回は、ストレスとくれば「うつ」と、代名詞にもなっている「うつ病」を取り上げます。

うつ病

「ストレス時代」、「うつ時代」とも言われる現代。

「うつは心の風邪」と言いますが、うつは、そんなに甘い病気ではありません。

「うつ病」とは、「心身症(ストレス病とも言います)」の症状が、2週間以上続く場合に疑われる「現代病」です。

ストレスからくる精神的、肉体的な疲れにより発症。ホルモン異常が表面化したものです。

「気持ちの問題」では片づけられない、「精神病」に繋がる可能性のある、怖い病気です。

おかしいな、と思ったら、自己判断せずに、早めに専門機関に相談してみましょう。

うつ病の種類には、「管理職症候群」や「燃えつき症候群」などがあります。

■管理職症候群
中間管理職が一番発症しやすいようです。
まさに板挟み状態。
上からは抑えられ、下からは突つかれ、ストレスからは逃げようがありません。

■燃えつき症候群
仕事や子育てなどを頑張りすぎて疲れてしまう。
何かを燃やした後は、燃えカスしか残らないことから、このように言われます。

■あがり症
人と話す時や、対面した時、人から注目されている時などに、極度に緊張し、ストレスを感じます。(赤面、声の震え、吃音、など)

ストレスと心身の関係(2)

うつ病になる人のタイプって、どんな人だと思いますか?

見るからに根暗で、大人しそうな人とは限らないのです。(汗)

明るくて活発で、「うつ」とは無縁だと思われる人ほど、「隠れうつ」を患うと重症化します。

うつ病になりやすい性格

  • 几帳面な人
  • 真面目な人
  • 頑張り屋な人
  • 責任感が人一倍、強い人
  • 完全主義な人
  • こだわりの強い人

うつ病の人に対する接し方

  • 「頑張れ!」という言葉は禁句
  • 「同情している感」はNG
  • なるべく話を聞いてあげる(押しつけにならないように気を付けて)
  • 「手助けが必要なら、手を貸すよ」という姿勢で接する

心身症の身体の症状

  • めまい
  • 吐き気
  • 便秘
  • 食欲不振
  • 不眠
  • 頭痛
  • 胃潰瘍
  • 高血圧
  • 動脈疾患(血液中にコレステロールが溜まる病気。心筋梗塞や過労死の可能性あり)
  • チック(光が眩しい。目、肩などの筋肉痙攣。本人はコントロール不能)

心身症の心の症状

  • 不安感
  • 呼吸困難
  • 自信喪失
  • イライラ
  • 脱力感
  • 集中、決断、できない
  • 孤独感、死にたいと思う

ストレス解消法

■スポーツ
心が沈んだ時は、無理やりにでも体を動かすと、自然に気持ちが晴れたりするものです。

■交友
とにかく楽しむこと。
親しい人に話を聞いてもらいましょう。
一緒に居て、気を使うような人との接触は、逆効果です。

■自己暗示
何があっても、「大丈夫、大丈夫!」と、心を落ち着かせましょう。

■散歩
のんびりと、自然を眺めるのも癒されます。
ちなみに、緑色はリラックス効果があり、「癒しの色」とも言われます。

■時間的なゆとりを持つ
いつも時間に追われているような人は、のんびりと時を過ごすだけでも、開放的な気分になって落ち着きます。
時計は家に、置いていきましょう!

また、ストレスに関しては以下のサイトで詳しく解説しています。
ストレスの正体 -そのメカニズムと付き合い方-