心理学に興味のある人、心理学を通して、コミュニケーション術を学びたい人のために、
メンタルケアカウンセラーの私が書いています。
本人も気付かない「無意識」の部分。
その「無意識の部分」を表面化することで本人に自覚を促し、意識してもらい、気付いてもらう方法。
自由連想の中で、思いついたことを思いついたままに、話してもらいます。
その際、話の道筋や順序立ては気にしません。
カウンセラーは、クライアントが話している言葉を途中で遮ったり、話の腰を折らないように気を付けます。
クライアントには、とにかく言葉を外に出すことにのみ、専念してもらいます。
話の流れを追いながらでも、ふと頭をよぎった言葉でも全て、クライアントには口に出すことに集中してもらい、心の中を空っぽにしてもらいます。
もちろん、喋りたくない時や言葉に詰まった場合、無理に言葉を出そうとする必要はありません。
自然に任せ、早口でもゆっくりでも、言葉を外に出す、出し切ることに専念してもらいます。
カウンセラーは何も言わず、時々、ゆっくりと相槌を打つ程度にして、クライアントの気が済むまで話してもらいます。
全て出し切った、とクライアント自身が思った時、カウンセリングは終了です。
この、クライアント自身が「話す」ことこそが、最大の治療であり、治癒に繋がるのです。
多くの場合、クライアントは、何らかの理由により、気付かない内、日常的に、心に溜まった抑圧や抵抗を、理性で押さえこんでしまっています。
それがストレスとなり、クライアントの心を締め付け、身体への影響として現れることがあります。
面談治療中のカウンセラーは、クライアントの話の中で、出てきた単語や話の内容、その流れの中で感情的になった箇所などを見つけ、それを基に、クライアントの心の中を見つめます。
クライアント自身も、カウンセラーに話しているうちに、自分の気持ちの整理が付き、自分自身で、何が問題になっているのか、原因を見つけられる場合があります。
実は、それが最大で最良の治療なのです!